HH5アクティも初期モデルは販売開始から10年以上経過していますので、修理やメンテナンスで部品交換が増えてきているかと思います。
DIYで車修理・部品交換される人は部品番号や価格が気になるでしょうから、ホンダ純正部品カタログ(パーツリスト)から作業項目別にピックアップして紹介していきます。
資料が10年以上前のホンダ純正部品カタログ(パーツリスト)税別表示なので現在は部品価格が値上がりしていると思います。
同一車輌でも部品番号が異なるタイプが多数有ります、ホンダ純正部品カタログ(パーツリスト)の部品名では分からない人が多いと思いますので通称名で記載しております、記載ミス等有るかもしれませんからあくまでも参考程度にして下さい。
ホンダ純正部品カタログ(パーツリスト)に工賃は記載して有りませんが、標準作業時間に各整備工場で設定してある時間工賃を掛けると大体の金額目安が分かります。
地域やお店により設定が異なりますが時間単価6500〜10000円位のところが多いのでは?と思います。 実際の料金は分かりませんのでこちらも参考程度にして下さい。
実際に部品を注文する際は、車検証に記載してある車体番号・型式指定番号・類別区分番号を部品屋さんに伝えると適合する部品番号を調べて発注して貰えます。
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部品番号 | 部品名 | 価格 | 標準時間 |
---|---|---|---|
06141-PFC-305 | タイミングベルト | 5500 | 1.8(エアコン付 0.2加算) |
14510-PFB-003 | テンショナーベアリング | 2850 | |
14520-PFB-003 | アイドラーベアリング | 2850 | |
31110-PFB-003 | オルタネーター(発電機)ベルト | 1500 | |
31110-PFB-003 | エアコンベルト | 1500 | |
91301-PH9-013 | オイルレベルパイプOリング | 95 | 0.5 |
12030-PFB-000 | ヘッドカバーパッキンセット | 1700 | 0.5 |
91203-PFB-003 | カムシャフトオイルシール | 350 | 2.2(タイミングベルト追加 0.6加算) |
91212-PFB-003 | クランクシャフトオイルシール | 440 | 2.1(エアコン付 0.2加算) |
19210-PFB-003 | ウォーターポンプ | 7400 | 2.3(エアコン付 0.2加算) |
19301-PFE-003 | サーモスタット | 1700 | 0.6 |
19045-P08-014 | ラジエターキャップ | 1000 |
コチラの社外パーツとホンダ純正部品を比較すると価格の違いにビックリします。
作業時間に関しては重複する作業内容がある場合などは計算が複雑になります。
例えば、ウォーターポンプ交換する時は必然的にタイミングベルトを取外す必要が有りますので、1.8+2.3=4.1時間となるのではなく『2.3時間でタイミングベルト交換も含む』となる訳です。
タイミングベルト交換した数ヵ月後にウォーターポンプが故障すると1.8+2.3=4.1時間になりますが、同時に交換しておくと2.3時間で済みますよ、と言う事でタイミングベルト交換時にはセット交換を勧められる訳ですね。
単純にタイミングベルト交換と言っても、ベルトのみを交換・ベアリングも同時交換・ オイルシール同時交換・ヘッドカバーを取外すor取外さない、など色々なパターンが考えられますのでハッキリした工賃は言えませんが大体の目安にはなると思います。
DIYで作業する場合は『工賃が浮く分いろいろな部品を一緒に交換する』という考え方と、『とりあえずベルトだけ交換してウォーターポンプ等は故障したらもう一度分解しよう』 という考え方と2通り有ると思います。
どちらが正解という事は有りませんのが、タイミングベルト交換後にオイルシールからオイル漏れしてベルトにもオイルが付着してしまい再度ベルト交換という無駄な事は避けた方が良いですね。
ちなみに標準作業時間はメーカーのスペシャリストが作業した場合の時間ですから、普通の人が作業したらもっと時間が掛かると思います、標準作業時間で工賃を請求したら作業が遅い人は利益率が低くなると言う事ですね。
標準作業時間で計算するか実作業時間で計算するかはお店により異なるでしょうけど、実作業時間で計算するととんでもない金額になるので標準時間を加味して計算してくれるお店が多いと思います。
カーディーラーの場合は、実際に掛かった時間に係らず標準時間で請求されるはずです。
ディーラーの場合はホンダ純正部品を必ず使用すると思いますが、街の車屋さんでは部品価格が少し安い社外部品を使用して料金を抑えて貰えたりします。
逆に必ずホンダ純正部品を使用して欲しいという人は、作業依頼する時に伝えておいた方が良いです。
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部品番号 | 部品名 | 価格 | 標準時間 |
---|---|---|---|
12251-PFE-003 | ヘッドガスケット | 3300 | 4.8(エアコン付 0.2加算) |
17105-PFB-004 | インテークマニホールドガスケット | 450 | |
18115-PFB-004 | エキゾーストマニホールドガスケット | 800 | |
12030-PFB-000 | ヘッドカバーパッキンセット | 1700 | |
12210-PZ1-003 | INバルブステムシール | 240×6 | 6.0(1個増しごとに 0.1加算) |
12211-PZ1-003 | EXバルブステムシール | 240×6 | |
91301-PJ7-000 | カムホルダーOリング | 115×3 |
バルブ・カムホルダー等含めた シリンダーヘッドAssyの作業時間は 9.0(エアコン付 0.2加算) |
12513-PFB-004 | カムシャフト後端ヘッドプラグ | 350 | |
94301-10161 | シリンダーヘッドノックピン | 70×2 | |
15142-PG6-000 | オイルパスオリフィスOリング | 70 |
私のサイトでも問合わせが結構有り、多くの人が危機感を感じているかも知れないヘッドガスケット抜け! 意外と部品代は安いので作業に自信がある人はチャレンジして見ると良いかも。(必然的に難関のラジエターエアー抜き作業が伴いますが…)
作業内容によって工賃が結構違いますから作業依頼する場合は、どの辺りまで交換するか相談した方が良いですね。
最低限で済むようなら、ヘッドガスケット・IN・EXガスケット交換、オーバーヒートでヘッドが歪んでいる場合はヘッド面研をプラス、オイル管理が悪くてバルブシールが硬化しているようならば同時交換を勧められるでしょう。
DIYで交換する場合はせっかくヘッドを降ろすならまとめて交換した方が良いかなと思います。
見落としがちなカムホルダーとオリフィスのOリングも交換しておいた方が良いです、ノックピンは手で外れないとプライヤーで挟んで外して変形させてしまう事が有りますから安い部品なので準備しておいた方が良いです。
バルブステムシールを交換する場合は、バルブスプリングコンプレッサーが有ると便利です。
安いタイプはネジ式でバルブごとに毎回ネジを回してスプリングを縮めますが、ワンタッチタイプやシリンダーヘッドを外さずにバルブシール交換ができる工具もあります。
ヘッドを降ろした場合は、シリンダーヘッドスタンドが有ると便利です、私はベース車購入・メンテナンスページで紹介した 自作の回転式ヘッドスタンドを使うのでバルブ廻りの作業は快適です。
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部品番号 | 部品名 | 価格 | 標準時間 |
---|---|---|---|
22200-PZ3-901 | クラッチディスク | 5500 | 4.0(パイロットベアリング 0.4加算) |
22300-PZ3-901 | クラッチカバー | 8800 | |
22810-PFP-004 | レリーズベアリング | 2700 | |
91006-PFE-004 | パイロットベアリング | 500 | |
91206-PL6-003 | ドライブシャフトオイルシール左 | 380 | 1.2 |
91205-PFP-005 | ドライブシャフトオイルシール右 | 350 | 1.3 |
初期型、アクティ・バモスのマニュアルミッションの場合はそろそろクラッチ交換の時期になっている車も多いのではないでしょうか?半クラッチ操作が上手な人の場合は20万km以上クラッチ無交換というケースもありますが、平均的には15万km位走行すると交換時期になる事が多いようですね。
完全にクラッチが滑ってから交換するとクラッチディスクのリベットでフライホイールの接触面を傷つける事が多いですし、クラッチを新品に換えるとペダルフィーリングも良くなりますので少し早めに交換した方が良いです。
社外品の 格安!クラッチ3点セット を購入するとお得です、前期・後期でミッションのインプットシャフト直径が異なるので注文の際は年式の確認を忘れないようにして下さい。
クラッチ交換でせっかくミッションを降ろすのに、パイロットベアリングを交換しない人も多いようですが、クラッチ交換時にベアリングを触って見るとゴロゴロしているケースがほとんどですから、少し工賃が増えても一緒に交換した方が良いです、ドライブシャフトを差込む部分のオイルシールも同時に交換しても少しの工賃アップで済むでしょうから 一緒に交換がベストですね。
アクティ・バモス系のクラッチセンター出しは目視でも簡単ですが、苦手な人は専用工具が安くでありますので利用すると良いでしょう。
クラッチディスクのスプライン部に塗る専用グリース が有るのを知らない人も多いと思いますが、せっかくだったら専用の クラッチグリース を使用したいですね。