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小型ギャレーType1 製作D

ついに最終段階、FRPシンク製作キャンピングカー車中泊に便利な小型ギャレーキットも完成間近

残すはRVボックス側の加工とFRPシンクの仕上げです。

RVボックス本体の加工

RVボックスは耐加重が80kgもあるシッカリした作りになっていて、フチとフタの接触ポイントも良く考えてあります。

ボックスのフチと蓋の間にFRPシンクを挟むような形になりますから、そのままでは蓋が締まらなくなりますので干渉する部分をカットしていきます。

RVボックス蓋の加工

フタの裏側の補強リブが凄いです。

FRPシンクと接触する部分を矢印のラインでカット、材質が柔らかいのでカッターナイフで切れます。

多く切り過ぎるとフタをロックするバックルが固定できなくなりますので注意しましょう、FRPシンクの厚みで増えた分だけフタ側をカットします。

フタを閉めるときはシンク側に蓋の削った方を合わせます、方向性があるようになりますので分かり難い場合はマーキング施すと良いでしょう。

FRPシンクの加工

FRPシンクの側面に穴をあけます。

何に使用する穴でしょう? 答えは後ほど…

FRPシンクを塗装仕上げ

表面を耐水ペーパーで研磨して塗装を施します。

塗装の密着を良くする ミッチャクロン を塗ってから2液ウレタンのホワイトで仕上げました。

FRPシンク用のゴム栓

ホームセンターなどで購入できるお風呂用ゴム栓をシンクの栓として利用します。

FRPでシンクを製作する際、排水口にゴム栓を取り付けできるようにするには排水パイプを綺麗なテーパーの円錐状にしなければならないので結構大変です。

先ほど側面にあけた小さな方の穴はゴム栓のチェーンを固定するためです。

小型ギャレーキットの完成

完成したものをセットしてみるとこのような感じです。

給水ポンプも固定できて良い感じです。

小型ギャレーキット収納時

収納する時はこのような感じになります。

先ほど側面にあけた大きな穴の役目が分かりましたね。

そのままでは給水ポンプを収納する事ができずボックスと別で持ち運ばなければなりませんが、穴をあけて差し込むと丁度ボックスに収まるサイズなのです。

カセットコンロと予備ボンベも収納可能

シンク横の空いたスペースには、カセットコンロJrと予備のボンベ3本を収納してもまだ若干余裕があります。

塩ビパイプとキャップ

シンクを使用する時に取り外すRVボックスのフタが意外とジャマかも…と思っていたら、良いアイデアが閃きましたので、

材料を探しにホームセンターへ出掛けて、水道用の塩ビパイプとキャップ、ネジのセットを購入してきました。

塩ビパイプをカットしキャップを装着

塩ビパイプをカットして片方にキャップをはめます。

残りのキャップにはドリルで穴をあけてタップでネジ山を作ります。

キャップにタップでネジ穴加工

このような感じでトラスビスが装着できるようなネジ山を作りました。

材料が柔らかいので簡単です。

RVボックスの蓋に穴あけ加工

RVボックスの蓋の4箇所にトラスビスが通るサイズの穴をあけます。

ネジ穴加工したキャップを蓋に取り付け

穴をあけたフタの裏側に先ほどネジ山を作ったキャップを装着。

キャップのネジ山とナットでダブルナットになって外れ難くなります。

蓋の4隅にキャプを取り付け

4箇所とも同様に取り付けます。

取り付けたキャップに、先ほどの塩ビパイプを差し込んで使用します。

パイプを取り付けるとテーブルに

シンク使用時に取り外してジャマだったフタがテーブルに早代わりです。

パイプを差し込んだだけの簡易的なテーブルなので重い物を乗せるのは難しいですが、ランチョンマットなどを掛けたら良い感じかな?

テーブルの脚も使用しない時はボックス内に入れたいので収納できる長さで作りましたが、高さを高くしたい場合は延長パイプを作れば簡単に高くもできますね。

小型ギャレーキットを収納すると普通のRVボックス

最終的に収納するとRVボックスの状態に戻りますので、このまま椅子としての利用もできます。

ボックス+タンク+ポンプ+シンク+脚の合計重量は4.2sと超軽量です、カセットコンロと予備ボンベ3本を足しても6.4sでした。

これ位のサイズのギャレーキットを木製で作ると倍以上の重量になるでしょうね。

無事にFRPシンクを利用した小型ギャレーキットが完成しました。

基本的にボックスを搭載するスペースがある車ならどんな車種でも利用できます、普段利用しないときは車から降ろして利用するときだけ積んで行けば良いのでジャマに なる事も無いでしょう。

アイリスオーヤマの RVボックス400 も持っているので RVボックス600 とサイズを比べたら、 幅以外は結構近いサイズでした。エーモンの水タンクも2個収納できます、FRPシンクは仕切り板部分をカットして多少加工すると流用できるかも? という感じでした、カセットコンロ等は収納しないという場合はRVボックス400で作ると 更にコンパクトに作れそうです。

FRP加工が出来ない人は真似して自作するのは難しいかな〜と思いますが、ボックスのフタに直接穴をあけてステンボウルなどでシンクを作る方法なら製作できる人も結構居るのでは?

FRPシンク以外の材料費は6,000〜7,000円位ですからチャレンジしてみるのも面白いかも知れませんよ。

FRPシンクを製作する場合は材料・道具代で結構費用が掛かりますから、他にもFRPで作りたい物があったりFRP加工の練習がしたいという人でないと難しいかな? 私も材料・道具を一通り購入して相当費用が掛かってしまいました。

はじめての分割メス型挑戦で成功するか分からなかったのでFRP材料も多めに購入していたのですが、試作品のつもりが1回目で無事完成しましたので、残った材料でまた何か作りたいと思います。

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