今回の網戸製作で活躍してくれるのは ビニレイド というビニールを溶着できる簡易シーラー機です。
シール能力は合計厚み0.2mmとなっていますから、作りたい網戸の厚みを考えると完全に能力不足ですが面白そうなので実験のため購入してみました。
バモス、ホビオ、アクティで車中泊に便利な網戸のDIY製作を網戸製作のページで紹介しましたが、なかなか難しくて真似できないと言う意見がありましたので他の方法を考えてみました。
もっともシンプルなのは網戸を直接スライドドアのガラス枠部分に張り付ける方法ですが、アミに両面テープを張り付けて見ましたがすぐに剥がれてしまいました、 材質的にテープでの固定には向かないようです、網戸の切り口はすぐに解れてしまいますからそのまま張り付ける訳にも行きませんしね。
そこで、ガラス開口部サイズに切り取ったアミのフチ部分にテープが張り付きやすい物を取り付けて、ほつれ防止も同時に解決する方法を考えましたので網戸Type2を製作してみます。
今回の網戸製作で活躍してくれるのは ビニレイド というビニールを溶着できる簡易シーラー機です。
シール能力は合計厚み0.2mmとなっていますから、作りたい網戸の厚みを考えると完全に能力不足ですが面白そうなので実験のため購入してみました。
網戸の枠になるのはコチラ
ホームセンターで購入できるテーブルクロスです。
ビニールなのでビニレイドで溶着できるのでは?と言う単純な考えと、テープを張り付けてみたら非常に張り付きが良かったので試してみる事にします。
細く切ったテーブルクロスを二つ折りにして折り目をビニレイドで溶着していきます。
説明書きによると平らな物の上に置きローラーを当てる部分にはセロファンを敷くこととなっていますので、下には熱伝導を考えて銅板を敷いてみました。
近所に 透明のセロファン が売ってなくてカラーセロファンを使ったらテーブルクロスがチョッと見難いですね…
【作業イメージ図】
実際にはセロファンを挟み込んで作業します。
試しにセロファン無しでビニレイドを当てたらテーブルクロスの表面が熔けてダメでした。
キレイに溶着できるとこのような感じになります。
ビニレイドの温度・転がしスピードなどで溶着具合が変わってきますので、切れ端を利用して何度もテストしてみないと上手に溶着できないです。
やはりビニレイドの能力以上の仕事をさせているのでコツを掴むのがチョッと大変。
普通の速度でローラーを転がすと溶着出来ているように見えても引っ張るとすぐ剥がれてしまいます、かといってゆっくりローラーを転がし過ぎると溶着部のフチから切れてしまうと言った感じです。
今回の軽キャン用網戸は、スライドドアガラス開口部サイズにカットした網戸用アミのフチに二つ折りにしたテーブルクロスを挟み込み、アミもまとめてビニレイドで溶着しようという作戦です。
【作業イメージ図】
これまたコツを掴むのがチョッと大変
網戸を溶かしすぎるとすぐ切れてしまいます。
このような感じで4辺ともテーブルクロスを溶着します。
なんとか溶着できて完成しました。
網戸・ビニールともにフニャフニャしているので希望の寸法キッチリで作るのは難しいです。
車輌に簡易的に数箇所両面テープで固定してみました。
網戸と透明のテーブルクロスでは画像では分かり難いですね…
アルミジョイナーを使って製作した網戸よりはDIYのハードルは低いかな?と思います。
ビニレイドは1,000〜1,500円位で販売してありますので費用的にもそれ程高くはならないでしょう。
残念ながら強度的にはアルミジョイナーと比べると圧倒的に弱いので何度も付けたり外したりには向かないです、 強く引っ張ると網戸の溶着部から切れてしまいます。
強度を上げたい場合は網戸溶着部を線溶着せずに10cm毎位で点溶着にして残りを強力ボンドで張り付けると良いでしょう。
車体への取り付けは両面テープやマジックテープで張り付けるとよいです。
アルミジョイナーでの本格的な網戸のDIYは難しいな〜と思っていた人、こういう方法もありますので参考にして網戸のDIYにチャレンジしてみてはいかがですか?