液晶モニターのフロント側ケースを固定してある4ヵ所のネジには両面テープでメクラ蓋が貼り付けてあります。
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ある日、パソコンを使っている最中に突然モニターの液晶パネルが暗くなっていった。それはまるで、はるか昔のブラウン管テレビの電源をOFFにしたときのように、スーッと消えていき真っ暗に…
今まで、これといったトラブルもなく使用してきたけど、製造から5年経過した2012年モデルのdynabook T552だからそろそろガタがくる頃なのかな。
ヤフオクなどで「T552/58」と検索し落札相場を見てみると、今でも(2018年3月時点)中古相場が5〜8万円となかなかの高値を維持しています。(年式よりもCPUのグレードが価格に影響する感じ)
まだまだ人気が高いPCならば液晶パネルを交換する価値もあるってもんです。
パソコンショップに持ち込んで修理するとそれなりの金額が掛かってしまいますが、ありがたいことにdynabookのLED液晶パネルは部品がお手頃価格で手に入ります。
これは同じような部品が使われているモデルが多いPCのメリットですね、T350 T351 T353 T451 T452 T453 T551 T552 T652 B552シリーズや他にも使われているかと思います。
dynabook T552から取り外した液晶パネルの型番を見てみると「LTN156AT24-T01」15.6インチの40PINコネクターで探すと互換品を含めると相当な数の液晶パネルがヒットします。
中国から直接輸入すると国内で買うよりも安く購入できますが不良品にあたるリスクを考えると、国内で動作確認をしているショップもしくは保証期間があるショップから購入するのをオススメします。
「LTN156AT24」送料込7800円(2018/3/10)
液晶パネルAsssyでの部品交換ですから、バックライト(冷陰極管)をハンダ付けして修理するのと比べたら作業自体の難易度は低いです。
まずは液晶パネルを取り外すために分解から
液晶モニターのフロント側ケースを固定してある4ヵ所のネジには両面テープでメクラ蓋が貼り付けてあります。
下部の2ヵ所はスペースが狭いので慎重に取り外しましょう。
プラスチックのケースに傷をつけたくない場合は、爪楊枝など柔らかいモノを使ってみてください。
細かなキズは気にしない人は、小型のマイナスドライバーを使うと簡単に外れます。
フロントケースのネジ4ヵ所を取り外します。
下部の2ヵ所に関しては、モニターをちょうど良い角度に傾けないとケースに傷をつけてしまいます。
作業中にドライバーで傷をつけないように注意してください。
パネルケースを分割するところが、はじめての人にはムズカシク感じる部分かと思います。
はじめて分解する機種の場合は固定爪の向きが分かりませんから慎重に作業します。
基本的にネジで固定されている付近は爪が少なく、ネジから離れている部分は爪でシッカリ固定されているというのがセオリーです。
今回は上部のカド付近からアタックしていき下部を最後に取り外しました。
上部のWEBカメラ付近がシッカリ固定されていましたのでチカラを加えすぎてケースを割らないように注意してください。
WEBカメラがあるケース上部側の爪の向きはこういう感じです。
ケース固定の爪がどちらを向いているか、というのが分かると作業がラクになります。
ケース下部はこのようなカタチ
金属製のステーに固定してあるリアケースのネジを取り外します。
今回は、この金属ステーをPC本体側に残して液晶パネルを交換するので作業てきにはラクかと思います。
フロント側のネジを取り外した時と同様に、下部のネジを外す際はモニターの傾きをちょうど良い位置にしてください。
かなり絶妙な位置で作業することになりますから、念のためキズ防止のテープを貼った方が安心です。
リアケースのネジが外れたら無線のケーブルにダメージを与えないように気をつけながらケースを倒してから
液晶パネルのコネクターを取り外していきます。
液晶パネルのハーネスには薄い透明プラスチックがついていてそれをテープで固定してあります。
テープをはがしてからコネクターを引き抜きます。
配線を持って引っ張ると断線する可能性がありますから、金属のコネクタ―部分を引っ張りましょう。
配線が外れたら液晶パネルを横で固定しているネジ6ヵ所(左右各3本)を緩めると液晶パネル本体を取り外せます。
液晶パネル本体を取り外した状態。
画像で分かり難いですが液晶パネルを固定している金属ステーはPC本体に残ったままです。
本体ボトムケースを分解することなく液晶パネルの交換ができるから初心者でも挑戦しやすいかな?と思います。
購入時に同じ型番の商品が見当たらなかったので、国内でテスト済みの互換品の液晶パネルを購入してみました。(送料込7000円ほど)
同じ型番の商品があれば少し高くても同じものを購入することをオススメします。
取り外した純正の液晶パネルの型番は「LTN156AT24-T01」
検索する際には「LTN156AT24」で探した方がヒットしやすいと思います。
非光沢タイプの「LTN156AT24-L01」などもあります。
こちらが互換品として届いた液晶パネル「NT156WHM-N50」
ロットによって注文時の型番と微妙に違ったりします。
新しい液晶パネルを組み付けていきます。
ハーネスのコネクタを取り付けたら、新しいテープで固定します。
配線がヘンな位置に噛み込んだりしていないか注意してください。
液晶パネルを金属ステーにネジで固定します。
リアケースを取り付ける際には、各ハーネスが正しい位置にあるかの確認をお忘れなく。
フロントケースを取り付ける際にもハーネスを噛み込みやすい所がありますから注意してください。
ケースの取り付けができたらネジで固定して、メクラ蓋を新しい両面テープを張り付けたら完成です。
パソコンの分解やDIYになれている人なら拍子抜けするほど簡単に交換できると思いますが、
初心者の場合は、無理にチカラを加えてケースを割ったり、ハーネスにダメージを与えたりしないように注意してください。
互換品の液晶パネルを使っているパソコンが多いほどに部品の流通量も多くなり価格も安くなります。
自分で交換したら7000〜8000円程度の出費で済みますから、液晶割れで格安販売されているジャンクPCを手に入れて修理して使うのもオモシロそうですね。