HOME > 整備日誌 > 牽引バー製作

牽引バー製作

HH5アクティバンの牽引フックはどこにある?

HH5アクティバンの牽引フック

知人の車が故障して動けないから牽引車してくれないかとレスキュー依頼が有り助けに行くことに。

牽引ロープを掛ける場所を探したが、牽引フックが無いぞ!それっぽい場所はバンパーの裏側に? なぜここに…

ホーシングに巻き付けようかと考えたけど、ブレーキパイプ等が有るので危険と判断し結局リヤバンパーを外して牽引してきました。

最近は道端で故障して動けなくなっている車を見かけることは滅多に有りませんが、以前は年に数回ですが故障車に遭遇して安全な場所まで牽引してあげたりしてましたね。

自分の車が故障した場合の事を考えて車には牽引ロープとブースターケーブルを常備しているのですが、自分の車のトラブルで使用したことは無く人助けにばかり使用してます。

アクティバンでは初めての牽引でしたが、毎回バンパーを外すのは面倒なのでホーシング部に牽引ロープを掛けれるよう牽引フックを製作しようと思います、更にロープよりも快適に車を牽引できる牽引バーも製作します。

牽引バーの材料

材料は35mmパイプ・6mm厚フラットバー・18mmピン等、どれも肉厚な部材です。

在庫残り品の少し錆びている物を格安でゲットして、サンダー・ドリルなどで地道に加工していきます。

牽引バーのパーツ溶接

溶接機 でパーツを溶接してから、サビをサンドブラスターで綺麗に除去します。

ちなみに、古い車・バイクのレストアを行ないますのでブラスターは自作しています。

衣装ケースを利用した簡単な吸上げ式から始まって、落下式を製作し、最終的にはモンキーのフレームが入る位の大型直圧式ブラスターを自作しました。

牽引フック取付部の溶接

ホーシングに取付部を溶接。

相当な力が掛かると思われますから、溶接部の塗装を綺麗に剥いで地金を出し、火の粉から守るため各部を保護してシッカリ溶接。

溶接後に塗装

溶接できたらキレイに塗装していきます。

牽引バーの塗装

ジンクスプレー を下塗りしてからホーシング部はブラック、ロッドはレッドで2液ウレタン塗装で仕上げました。

ジンクスプレーは地金に直接塗ることで錆止め効果が得られるので、今回のように金属部材から製作する際にはちょうど良いです。

牽引バーロッド先端の加工

牽引バーロッド先端の加工はこのような感じになりました。

コチラが牽引される側の車のフックに固定する部分です。

牽引バーロッド先端の加工

コチラが牽引する側(アクティ)に取り付ける部分

ピンを差し込む部分の穴が真円ではなく、楕円になっているのがポイントです。

牽引バーで牽引

完成したので広場で実際にテスト走行。

牽引車をつなぐとこのような感じになります。

牽引バーの接続

Uボルトを使いダブルナットで緩まないようにしています。

牽引バーの接続

ホーシング側はピン固定。

走行中にピンが外れないように2重のロックも付けています。

実際に牽引走行してみるとロープでの牽引と違い衝撃も少なく自動操舵で追従するのは画期的です。

牽引される車にも安全のため運転者に乗ってもらいますが、基本的に何もしなくてもトレーラーに似た感じで着いて行きます

※注意:牽引される側が無操作の場合、後退での旋回ができない・牽引する車のブレーキへの負荷が大きくなります・余りにスムーズに引っ張るので牽引していることを忘れるかもしれません…

ロープでの牽引と比べるとセットが面倒なので、近距離は牽引ロープ・長距離は牽引バーを利用しようと思います。

PAGE TOP
inserted by FC2 system