FRPの張り込みがしやすいように、木片を利用して原型を浮かせました。
まずは、ボンリース を4〜5回、塗って拭いてを繰り返して入念に塗りこみます。
次に、PVA をスポンジで薄く塗り広げたら離型処理の完了です。
原型が完成したら原型にFRPを張り込んでメス型を製作します。
作ったメス型にFRPを張り込めば原型と同じ形状の製品ができるという流れですね。
サーフェースマット・ガラスクロス・ガラスマットを形状に合わせてカットして準備して置きます。
FRP樹脂に硬化剤を入れたら時間との戦いですから、準備はシッカリ段取り良くしましょう。
最初は型に馴染みやすいサーフェースマットを張り込みます。
次に、ガラスクロス・ガラスマットを張り込んでいきます。
ある程度強度がでるように合計5プライほど張り込みました。
硬化したら脱型作業、ヘラを差し込んでエアーを吹き込むと外しやすいです。
今回は抜けやすい形状なので簡単に外れましたけど、複雑な形状・抜け勾配が緩い場合は緊張しますね。
最悪、抜けない場合は原型を破壊しますが、メス型が抜け難いということは製品製作時も抜け難い可能性が高いので何らかの対策を施した方が良いです。
外れたら不要な部分をカットしてメス型を仕上げていきます。
雌型にFRPを張り込むとき安定して固定できるよう木片を貼り付けました。
表面を最終仕上げで綺麗に磨いてメス型の完成です。
FRP製作には色々な材料が必要です、街の塗料店などでは業務用の大量サイズしかありませんが、
最近は、FRP素材屋さん などネットで小分け販売してくれる所があるので助かりますね。
業務用の大量購入と比べると単価は倍ぐらいしますが、大量に購入しても使い切らないですし、色々試してみたい材料を使えるので小分け販売は便利です。