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アクティ燃費改善

アクティ軽キャンパーの燃費を良くしたい

軽自動車アクティバン〔グレードSDX〕のメーカーカタログによる平均燃費は17km/L

私はエコドライブが得意なので通常17〜19km/L位走っていたのだが、なぜか最近14〜15km/L位しか走らない…

冬季で水温が低い状態で短距離走行が多いからかな?とも思いましたが、マフラー排気管出口のカーボン付着が多く、テールゲートにもスス汚れが…何かおかしいなと感じ調べて見る事にしました。

ある程度察しは付いているのですが、念の為に一通り点検して平均燃費を向上させましょう。

平均燃費には様々な要素が絡んで来るかとは思いますが、排気ガスの状態から推測して燃料噴射量が多い・燃焼状態が悪いと言う点から探って行きます。

まずは、センサー不良が無いかコンピューターの自己診断をチェック。

メーカーに自己診断の方法を尋ねるとPGMテスターか外部診断機が無いと出来ないと言われましたが、調べてみると16Pダイアグノーシスコネクタの4番と9番を短絡でチェックできることが分かり確認してみることに。

残念ながら、エラーコードの記憶無し!

次にプラグを外して状態を探ります、カーボン付着が明らかに多い…

プラグを外したついでにコンプレッションテスターで圧縮圧力を測定しました、3気筒共に15〜16kgf/cm2で問題無し。

フーエルポンプは以前新品に交換しているので問題無いかと思いましたが、プレッシャレギュレータ不良で燃料圧力が高すぎる可能性が考えられるので燃圧計で測定して見ましたが3.3kgf/cm2と問題無し。

吸気に関してはエアクリーナも以前交換済みですが一応点検して詰まりが無いことを確認。

通常、燃料噴射料は吸入空気量に対する基本噴射量と各センサによる補正で決められています。

アクティの場合はO2センサ・吸気圧力センサ・スロットル開度センサ・水温センサ などが該当するかと思います、自己診断では異常は見つかりませんでしたが詳しく調べて行きましょう。

まずは一番怪しいと睨んでいるO2センサのチェック

※O2センサとは、簡単に説明すると排気ガス中のCO濃度を調べてガスが濃いから燃料薄くして!ガスが薄いから燃料濃くして!とECUコンピュータに連絡をくれるセンサです、センサ内部のジルコニア素子がO2とCOの濃度さにより電圧を発生するような仕組みのものが多いはず。

エンジン始動後ラジエターファンが2回作動後さらに3000rpmで2分以上暖機したら準備OKです、O2センサカプラを外して出力電圧を測定します。

アイドリング〜3500rpm位でアクセルペダルをスナップして、全開時0.6V以上/急激に閉じた時に0.4V以下になれば正常ですが、案の定センサがほとんど反応していません。

やはりお前か…って感じですね、念の為、吸気圧力センサと水温センサも確認したけど異常なし。

なぜかしら新規格以降の軽自動車でO2センサの故障が多いような気がするのは私だけだろうか?チェックランプが点灯する場合は直ぐに不具合に気付くけど点灯しないと気付かないよ〜

ちなみに、O2センサーテスター という専用工具も販売してあります。

さて部品は幾ら位だろうと思い調べると、純正品で16000円位・社外品で13000円位(2009年時点)

ちなみに交換工数0.5時間(時間単価6000円〜8000円位)だと、3000円〜4000円位掛かるようです。

中古品は無いかとネットで調べると5000円〜位します(高い!) 中古相場が高いと言う事は需要が多いと言う事であり、つまり良く壊れていると推測される!ちなみに不人気車種のO2センサは1000円〜位で有りました。

アクティバモスホビオ系のO2センサも配線が1本・2本・4本と結構種類があるようで、私のは2本線で内1本がヘッドにアースして有りました(4本線の場合はセンサ用のヒータ線が2本増えているようです)

他車のセンサも色々と見てみるとデンソー製が多く、本体形状は似ている物が結構有りました、カプラ形状・配線長さは違いますがセンサ出力が近ければ何とかなるだろうと楽観的に考えて知合いの所から格安で中古部品をゲットして交換して見ます。

アクティO2センサー
アクティO2センサー取付部

O2センサー交換には、O2センサーソケット という専用工具を使用します。

取付けたのは他車流用の1本線タイプです、出力電圧は良い感じなので取付けてテスト走行を行ない、しばらく走行するとテールゲートにススが付かなくなって来ました。

1000km位走行した次点で平均燃費は19〜20km/L位になり、今まで何だったんだ〜って感じで燃費向上しました。

燃費走行を心掛けているのに余りにも平均燃費が悪い場合は、1度点検して見ると平均燃費向上できるかも知れませんよ。

部品流用はトラブルの可能性が有りますので真似しないように!皆さんはセンサ不良の場合は素直に新品部品に交換しましょう。

※2017年に社外O2センサーの価格を再調査したところ、格安の5,000円以下のセンサーもありました…アクティ・バモスO2センサー価格比較

もはや中古部品を利用するメリットは無さそうですね。

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