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アクティミッションオーバーホール

HH5アクティの5速ミッションをオーバーホール

軽キャンアクティバンのミッションから若干のベアリング音が…

と言ってもトラック系はメカノイズが結構しますから気にするほどでもないのですが、アクティ・ライフ・ビート系のミッションはベアリングが悪くなる事で有名なので ミッションオーバーホールして見る事にします。

HH5アクティ5速ミッション取り外し

アクティのミッション取り外しは面倒と言う人も多いですが、ガレージジャッキで後輪のみリジットラックに固定、ミッションオイルを抜いてから車体の下に潜り込んで腹をミッションジャッキ代わりにして30分位で降ろしました。

2柱リフト&ミッションジャッキを使用できたらもっと早く済みます。

クラッチ交換だけなら、シャフトも外さずオイルも抜きませんから更に簡単です。

HH5アクティ5速ミッション分解

シフトレバーの方から分解していきケースボルトを緩めてミッションケースを分割します。

コチラの工具、が必要になるのですが、持っていなかったので工具を自作し代用しました。

カウンターシャフトのCクリップを広げながらケースを分割するのが独特です。

ケース接合面の液体ガスケットは、スクレーパーを利用して綺麗に剥がしておきましょう。

HH5アクティのミッションのパーツを整理

分解したら部品をケースに分けて間違えないよう整理して置きましょう。

マニュアルを見ながら各部のクリアランスを計測していきます。

走行距離の割に磨耗具合はそこまでなく基準値内でした、ベアリングとオイルシール交換で良さそうです。

オイルシールの取り外しが苦手な人は、オイルシールプーラー を利用すると良いかも知れません。

PP/PRミッションベアリング

各ベアリングを確認したところ、メインシャフトのベアリング磨耗が異音の一番の原因かも。

ベアリングが小さいから過度の負荷に堪え切れないのでは?と感じます。

もう少し大きいベアリングにしてくれるとトラブルが減るような気がしますね。

PP/PRミッション分解洗浄

取り外した部品は綺麗に洗浄。

洗浄して油分を取り除いた場合は、組付け時にオイルの塗布を忘れないようにしましょう。

HH5アクティPP/PRミッション、シム調整

組付け時に、画像のC型シムでメインシャフトとデフのクリアランス調整が必要です。

分解自体はそれ程難しく有りませんが、調整にはそれなりのスキルを必要としますので、初心者には難しいかと思います。

HH5アクティPP/PRミッション組立

調整ができたら、液体パッキンを塗って組み立てて車体に搭載します、40分位で車体への搭載完了。

今回は、ホンダ純正ミッションオイルMTF-IIIと添加剤 ワコーズ マジックファイブ を入れて見ました。

※ホンダのミッションオイルは低粘度です、間違えて80W-90などの他社ミッションオイルを入れると調子が悪くなったりしますので御注意下さい

ちなみに、私が今まで試した範囲で、最も効果が有ったオイル添加剤は エストレモ の製品です、高価なので気軽に使用することは出来ませんが効果は抜群。

最近、新たに試しているのは LSベルハンマー です、高評価の声が多く、継続利用できそうな価格帯というのがポイント、効果が感じられるなら継続使用の予定です。

HH5アクティ5MTミッションの分解工数は6時間位なのでベアリング交換の場合、ホンダディーラーに頼むと5〜6万円位の請求だと思います。

初心者には荷が重いかと思いますが、ギヤの勘合はそれ程きつく有りませんでしたから、ギヤプーラーと叩き出しで行けるかと思いますので、ある程度整備に自信が有る方ならばチャレンジして見るのも良いかと思います。

※ミッションオーバーホールする場合はサービスマニュアルは必ず用意しましょう

ミッション分解までは難しいという人でも、クラッチ交換なら自分で何とかなるかも知れませんね。

ミッション搭載時はメインシャフトがクラッチスプラインに入るまでがポイントです、クラッチ交換時に正確なセンター出しができていなくていつまでもミッションを勘合できないケースが多いです、アクティは目視で調整できますが、自信が無い人は クラッチセンター出しツール を利用しましょう。

近県でタイミングベルトやクラッチ交換に自分でチャレンジしてみたい人いますかね?時間に余裕ができたらアドバイスやサポートなど出来るようにしていきたいと考えてるけど忙しい…

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