まずは石油ファンヒーターのフロントパネル部分を分解。
マイコン制御なので電子基板等も付いていますね。
症状は、スイッチを入れると、ジ---ッと点火させようとする音は聞こえるものの点火できず、自動的に再度ジ---ッと点火させようとするが点火できずエラー表示という感じ。
取り合えず点火の動作は行っているから燃料系統を調べて行けば分かるかな?ということで分解して行って見ます。
まずは石油ファンヒーターのフロントパネル部分を分解。
マイコン制御なので電子基板等も付いていますね。
裏側に付いている送風ファンを取外して本体ケースを分離します。
結構ホコリが溜まっていますのでエアブローし掃除しておきました。
こちらが燃焼に関するユニット。
右側の灯油タンクから2本の銅パイプが出ているのが、給油パイプとリターンパイプでしょうね。
細いパイプの方に電磁コイルが繋がっているので、おそらくこれが送油ポンプ
左側の燃焼部分の横の金属棒の片方が点火装置、もう一方は燃焼センサーかな?
燃料タンクから送油ポンプと残量センサーを取外して洗浄します。
洗浄後の画像なので綺麗ですが、洗浄前はタンクの底にゴミが少しと、茶色で丸いフィルターみたいな物にはホコリの膜が溜まっていました。
こちらが送油ポンプ(燃料ポンプ)
下部の白い所を引っ張ると分解できて中にメッシュのフィルターが付いていて、少しゴミが付いていました。
こちらは点火系の部品
ワイヤーブラシで先端を磨いておきます。
燃料パイプを取外してエアブローして見ましたが、ゴミは詰まっていませんでした。
いまのところ、タンク・フィルターに少しのゴミは有ったものの燃料供給が止まるほどの詰まりが見当たらないのでさらに分解していきます。
こちらが燃焼室真下から刺さっているノズル
先端が物凄く細くなっていて、なにやらシビアなコントロールを行っている感じがします。
カーボンが溜まっていたので原因はコレっぽいですね。
ノズルと受け側にキャブクリーナーを塗布してしばらく放置。
時間が経ってから軟らかいブラシでゴシゴシと擦ると 固着していたカーボンが落ちて綺麗になりました。
一番先端はとても細いので落下させたりすると変形して使用できなくなりそうだから取扱いは慎重に。
あとは分解の逆手順で組み立ててテストします。
スイッチを入れるとジ---ッボゥと点火
燃焼状態を確認すると綺麗な青い炎になっています。
無事に復活!ということで、まだしばらくは活躍してくれるでしょう。
石油ファンヒーター は新品で購入しても1万円〜で販売して有りますから、 修理してまで使う人は少ないと思いますが、捨てるつもりなら気楽に分解できてDIY修理の練習にはもってこいですよ。
初めて分解する物の仕組みを考えたり、故障場所を推理するのはワクワクして楽しいですからね。