意外と高性能な「VY18A」
Win7をインストールしてあると、オークションで2万円ぐらいで落札されてました(2014年1月時点)
XPのサポート終了が迫ってきているからか、旧型でもWin7インストールタイプは全体的に相場が上昇してきていますね。
HOME > DIY日誌 > PC液晶修理/バックライト交換
NECの法人向けノートPC VY18A/W3 2007年モデル
CPUは、Core2Duo(T5500)で多種のインターフェースに対応でき業務用として人気が高いモデルです、マルチドライブ付きタイプは、新品当時20万円位のノートPCです。
液晶モニターに何も映らないというジャンク品を購入してみました。
手持ちのACアダプターを接続し電源を入れてみたものの確かに何も映りません。(外部モニターを接続して見るとBIOS画面は確認できました)何回か試していると、一瞬赤く画面が映ってから真っ暗になりました。
これなら液晶を分解してバックライト(冷陰極管)を交換したら使えるだろうということで、バックライト交換に初挑戦です。
意外と高性能な「VY18A」
Win7をインストールしてあると、オークションで2万円ぐらいで落札されてました(2014年1月時点)
XPのサポート終了が迫ってきているからか、旧型でもWin7インストールタイプは全体的に相場が上昇してきていますね。
まずはバッテリーの取り外し、
ロックレバーを解除側に保持した状態でバッテリーを引き出すと外れます。
バックライト交換の液晶修理と同時に内部清掃も行いますので、取りあえず目に付くネジを外していきます。
DVDドライブの交換時には、黄丸部分のネジ2箇所を外してドライブを引っ張ると外れます。
メモリー交換時は、こちらのカバーを外して交換します。
ハードディスクの交換は非常に簡単にできますね。
手前のカバーを外して、HDDを引っ張るだけです。
カバーの奥にもケースのネジがありますので外しておきます。
電源スイッチパネル部分の取り外しです。
先端を曲げ加工した自作のドライバーで裏側のロックを少し持ち上げます。
液晶パネルを傾ける際に再度ロックが掛かってしまうという人は、ドライバーを差し込んでいる部分に爪楊枝などを挿して置くと良いかも。
液晶モニターを傾けて、スイッチパネルを上方へ取り外します。
先端を曲げ加工した精密ドライバーでカプラを持ち上げ接続を外すと、
スイッチパネル部分が取り外せます。
キーボードをゆっくり持ち上げて、
カプラを外して、キーボードを取り外します。
フタになっている部分を見ると過去に分解した形跡がありました。
フタ部分を取り外すと液晶ハーネスのカプラが見えてきます。
液晶ハーネスのカプラを取り外します。
カプラ横にもハーネスがネジ止めされてますから忘れずに外しましょう。
液晶モニターのヒンジ部分は裏面・底面の2箇所で固定(左右合計4本のネジです)
液晶モニターケースを固定しているネジは、ゴムでメクラ蓋がしてありますから両面テープで貼り付けてあるゴムを外してからネジを外します。
液晶モニターケース勘合部はこのような感じです。
爪か薄いヘラを差し込んで、黒パネルを下げつつ銀パネルを上げる感じで外れます。
いよいよ液晶モニターからバックライトの取り外しに入っていきます。
機種によっては簡単にバックライトが取り外せるようになっているパソコンもあるようですが、残念ながらVY18Aは大変です。
液晶下部にバックライトがありますが、厳重にケースで囲まれていて簡単には外せません。
下側ケースカバーを外すため、各部のテープをはがします。
この部分は内部に配線がありますから折り曲げたりしないよう慎重に作業しましょう。
インバーターも取り外して、
この白黒の配線がバックライトに繋がっています。
銀色のテープもはがして、
液晶側面のヒンジステーを取り外して、
下部ケースカバーのネジを外します。
ケースカバーを取り外して、
その奥にあるカバーも取り外して、
液晶パネルを少しだけ開いて、バックライトを取り外しました。
簡単そうに見えますが、結構大変です…
バックライトと液晶パネル・ケースなどの位置関係が、パネル自体を完全に分解しないとバックライトが外せない感じです。
ホコリが入らないようなクリーンルームがあれば完全分解した方が作業し易いですが、そんな部屋もってませんから、今回はホコリが入るのを嫌って隙間から多少強引に外しました。
画像の小さなカバーの中央部分には両面テープが貼ってあります。
慎重に外さないと簡単にカバーが変形しますから注意してください。
取り外したバックライト、
両端にはゴムカバーが付いています。
両端のゴムカバーをずらしてみると、
なかもシッカリ絶縁カバーが付いています。
バックライト(冷陰極管)は意外と安く、
バックライト・ゴムカバー・Oリングのセットで、1500円(送料込み)ぐらいでした。
半田ゴテを使って、古いバックライトから配線を外します。
このとき純正のハンダの盛り具合をよく確認しておきます。
配線の端部はリング状にしてあり、バックライトの端子部を差込ハンダ付けしてあります。
新品のバックライトをハンダ付けする前に、Oリングを通しておくのを忘れないように。
もちろん、ゴムキャップや熱収縮チューブも通しておきます。
新・旧バックライトを比較。
新品バックライトをハンダ付けします。
ハンダを盛る量が多くなり過ぎないように注意するのと、黒白配線の向きに注意します。
熱収縮チューブで端部を処理して、
ゴムカバーを取り付けます。
あとは元通りに組み付けます。
バックライトを所定の位置に収めるのが意外と大変…取り外しの数倍難しいです。
隙間から強引に交換するのは無理があるのかも知れませんね。
バックライトの交換が完了しましたので、PC内部の清掃をして組み立てていきます。
CPUファンのホコリはこのような感じ、
刷毛でホコリを取ってからエアブローします。
CPUクーラーにホコリが引っ掛かっていましたが、全体的には目詰まりするほどの汚れはありませんでした。
新品のCPUグリースを薄く山状に塗ってから組み付けて行きます。
あとは分解の逆手順で組み付けて完成です。
電源を入れて、液晶モニターが復活したことを確認してからWin7をインストール。
バックライトを新品にすると液晶キレイですね〜
白色が黄ばみなく真っ白。
もっと簡単に交換できるなら中古PCのバックライトは全部交換したいかも。
今回の作業は初心者には少しハードルが高いです、完全にバックライトが故障している場合はチャレンジしてみる価値はありますが失敗する可能性も高いと思います、現状でも使えるけど液晶の色合いが黄ばんできているから交換してみたいな〜という人は失敗のリスクも覚悟して挑戦した方がいいです。