HOME > 整備日誌 > アクティ・バモス・ホビオのメンテナンス「パンク・スペアタイヤ交換」

アクティ・バモス・ホビオのメンテナンス「パンク・スペアタイヤ交換」

パンクしたらスペアタイヤに交換

チューブレスタイヤが普及してからは、タイヤに釘が刺さってもガソリンスタンドまでなんとか走れたりしますから自分でスペアタイヤに交換したことがない人が多いかも知れませんね。

いざという時にジャッキやスペアタイヤの場所が分からなかったりして…

家族で出掛けて途中でパンクした時に、JAFに連絡して救援を待つ人と、テキパキとスペアタイヤに交換する人、どちらが良いですか?一瞬だけでも子供たちに尊敬されるかも知れませんよ。

パンクしたらまずは安全にタイヤ交換できる場所の確保が先決です。

タイヤに空気が入っていない状態で車を動かすとタイヤのサイドウォールがホイールリムで削られてタイヤが使えなくなるからその場でタイヤ交換を行なう人が居ますが、毎年のようにスペアタイヤ交換中に後続車に撥ねられて死亡するというニュースを聞きますので注意してください、道路脇で右側タイヤを交換するなんて考えただけでも恐ろしいです。

スペアタイヤに交換する際は、平坦な場所で地面はアスファルト・コンクリートなどの固い地面が良いです、 土の上だとジャッキがめり込むので安定して車を持ち上げることが困難です。

パーキングブレーキをしっかりかけることも忘れないようにしましょう、メーカー取説では交換するタイヤの対角線上のタイヤの前後に石などで輪止めをするよう記載して有ります。

■車載ジャッキ
バモス車載ジャッキ

ジャッキ・工具は左側スライドドアを開けた所にあります。

ノブを回してカバーを取外します。

バモス車載ジャッキ

ジャッキは画像の矢印部分を反時計方向に回すと取り外せます。

普通は手で緩むことが多いですが、たまに馬鹿みたいに締めこんであることがありますので手で緩まない場合はジャッキハンドル・レンチなど工具を利用して緩めます。

工具はジャッキの上にある袋の中に入っています。

■スペアタイヤ
バモス スペアタイヤ

スペアタイヤは助手席横カーペットの切れ目にあるボルトを 反時計方向に回すと下りてきます。

アクティの場合はそのままタイヤを取り出す事が出来ますが、バモスでサイドステップにエアロスポイラーが 装着してあると地面との隙間が狭いのでエアロスポイラーの一部が取外せるようになっています。

ボルトを一本緩めて引いてスライドさせると外れるようなスポイラー形状なのですが、過去に一度も外した事が無い場合は小石や泥が噛み込んでいて簡単に外れないかも。

そういう場合は左前をジャッキで少し持ち上げて隙間を作ればスペアタイヤを取り出す事ができますので臨機応変に対応しましょう。

スペアタイヤを取外すときにはホイールの表裏の向きを確認しておきます(交換したタイヤを収納する時に裏表で悩まないように)

パンクしたタイヤのホイールセンターキャップは収納時に邪魔になりますので外しておきます(キャップは裏側からレンチなどで軽く叩くと簡単に外れます)

■バモス 前側のジャッキアップポイント
バモス 前側のジャッキアップポイント

前側のジャッキアップポイント

■バモス 後側のジャッキアップポイント
バモス 後側のジャッキアップポイント

後側のジャッキアップポイント

前側は乗用車に良く見られるサイドステップ部分ですが、後側はリーフスプリングの付根のブラケット部分です。

他社メーカーでも軽箱バンはサイドステップの奥側にジャッキポイントが有ったりします、間違えてサイドステップでジャッキアップするとステップを変形させてしまうので注意して下さい。

■取説に記載してあるスペアタイヤ交換手順
  • ・スペアタイヤは交換するタイヤ近くの車体の下にホイール表面を上にして置く
  • ・ジャッキを手で回してジャッキの溝がジャッキポイントに入るまで上げてセット
  • ・ホイールナットをレンチで少し(約1回転)緩める
  • ・タイヤと地面が少し離れるまでジャッキで持ち上げる
  • ・ホイールナットを取外してタイヤを外す
  • ・スペアタイヤとハブの接触面の汚れを取り除いてからタイヤを取付ける
  • ・ホイールナットを手で締めれるところまで締める
  • ・レンチを使って対角線の順番にナットを締める
  • ・ジャッキを降ろして規定トルク(10〜12kgf・m)で対角線の順番にナットを締める

タイヤを車体の下に置くのは車載ジャッキは不安定なので、もしもジャッキが倒れた場合に少しでも被害が小さく済むようにですね。

最初にホイールナットを少しだけ緩めるのはジャッキアップしてからだとホイールが空転して緩め難いからです(後輪はパーキングブレーキで固定できるから緩める事もできるけど前輪は厳しいですね)

ホイールとハブの接触面に小石などが挟まるとタイヤが振れますから、手で撫でて異物が無いか確認すると良いです。

車載のホイールナットレンチを使用して規定トルクで締めるのは普通は出来ないでしょう、私は工具(メガネレンチ・ラチェットレンチ・スピンナーレンチ)で締めたあと トルクレンチ で確認するということを普段から繰り返して大体の締め付けトルクを感じ取れるよう練習しています。

出先でのパンクなど緊急時はホイールナットを緩める前に一度締める方向に回してみて固さを記憶しておくと良いです、不安な場合はスペアタイヤ交換後に近くのスタンド・車屋さんで規定トルクで締めて貰うと良いですけど、スタンド・車屋さんはインパクトレンチというエアー工具で締め付けてトルクレンチでの確認を行わない所も多いから対応して貰えないかもな…

スタンドでタイヤ交換した車のタイヤを外すときに、とんでもない力でナットが締め込んであったり、逆に締め付けトルクが緩過ぎてビックリする事があります。

最近はホームセンターで手頃な価格の エアーコンプレッサー が販売して有りますからDIY好き・車好きだったら家に持っている人も多いかな? エアーコンプレッサーでインパクトレンチを利用するとタイヤ交換も楽なので利用するのは良いですが最終確認はトルクレンチでしっかり行なったほうが良いです。

インパクトレンチには締め付けトルクの切換えが付いていますから、エアーコンプレッサーの圧力がどれ位の時に、インパクトレンチの切換え何番でどれ位のトルクが掛かるかテストデーターを計測しておきましょう、目標トルクの少し手前までインパクトレンチで締め付けてから増し締めを行なうと効率が良いです。

PAGE TOP
inserted by FC2 system